お金を増やしていく上で節約は避けては通れないことですよね。たくさん節約ができればそれに越したことはないですけど、「1円でも安く!」という思いで節約しようとするのは実は危険だということをご存知でしたか?
特に私は上京したての苦学生だった頃に節約意識が強くて、日々1円でもお金を浮かせるために心を砕いていたのですが、あまりに腐心し過ぎて心身ともにクタクタになってしまうという経験をしたことがありました。
そこで今回は私の経験を踏まえつつ、こんな方法での節約は危険で、あまり大した金額を節約できないばかりか、かえって色んなリスクをもたらしてしまうという不健全な節約方法についてご紹介していきます!
目次
1.スーパーのはしご
スーパーといえば安いものが売っているイメージがありますよね。よくテレビ番組なんかで、節約に長けた主婦の方が複数のスーパーのチラシを見比べた上で、少しでも安い商品を求めてママチャリで駆け巡る姿を目にしたことがありました。
そのイメージが強かったせいなのか、節約をするからには私もスーパーのはしごは当然のこととして取り組まなくてはならないと思っていたんです。
成城石井などのお高い路線のスーパーにはもちろん目もくれず、私も自転車を駆使して家から半径2~3kmの庶民的なスーパーを片っ端から見て周りました。「この商品はやっぱりここが安い」などという発見はあったのですが、とはいえ当然のことながら、そのスーパーで売っている全てのものが安いわけではないですよね。
つまり、自分が必要としている商品全てを最安値で買おうと思ったら、毎回色んなスーパーを巡って買い揃えないといけないということになります。いくら若くて体力のある苦学生とはいえ、さすがにこれは応えました。
仮に全てを最安値で購入できたとしても、それで節約できる金額はたかが知れていますよね。そのわずかな金額のために、どれだけの時間と手間を掛け、かつ体力を消耗しなくてはならないかを考えた時に、やはりスーパーのはしごは現実的ではないことを身をもって悟ったのです。
2.食材をけちる
もやし、豆腐、鶏むね肉、バナナ、炭水化物…。これらは私がスーパーに行った時には必ずといっていいほど買い物カゴに入れていた激安食材でした。あまり健康意識が高くなかったこともあって、安い食材でどれだけ胃袋を満たせるかということばかり考えていました。
まず問題なのは、激安食材はそんなに種類がたくさんあるわけじゃないですから、それらにばかり頼っているとどうしても料理のレパートリーが偏ってきちゃいますよね。激安食材といっても最初は美味しく食べていたのですが、来る日も来る日も同じように食べていればそれは飽きてしまいますし、健康にもよくありません。
何より「無理して節約してる感」が自分の中に充満してきて、いつか爆発してしまうことになってしまいます。無理してダイエットして、その後リバウンドしちゃうイメージですよね。
無理せず合理的にダイエットをするのが良いように、食事に関しても食材をケチケチと節約するのではなく、外食をなるべく控えた上で、無駄なものは買わないという意識をするだけで十分ですし、それが健全だということに気付きました。
3.水道代、電気代をけちる
あとは水道代と電気代ですね。これについてもテレビで見たことのある節約術をそのまま実践してみました。水道代については、近くの公園から水を汲んできて、その水を詰め込んだペットボトルを浴槽に入れてかさ増しするというものです。
実際これを実践することによってどれだけ水道代を節約することができたのかは把握できていないのですが、いずれにせよたかが知れていると思います。それに対して、かかる労力はハンパじゃありません。
最初は「タダで水が使えるなんて最高!」と思ってたのですが、一度に運搬できる水の量は限られていますし、そもそも重いのなんので色々と手間なんですよね。とてもじゃないですが割りに合わないです。
あと電気代については、これまたテレビで見たのを真似て、家電を使わない時は毎回コンセントを抜くようにしました。さらに、もちろん空調を使うなんてのは論外ですから、夏は激熱、冬は激寒です。
この節約額も月々1,000~2,000円というところだったでしょうか。人にもよるのでしょうが、個人的な実感としては、失った快適さと節約額が全然つり合っていないと感じました。
エコという一面でも、適度な節水と節電はもちろん必要ですが、そのために快適さを犠牲にして心の余裕を失うようであれば本末転倒ですよね。水道や電気はライフラインと言われますが、なぜ「ライフ」ラインなのか身をもって分かったような気がしたのでした。
4.特売の買い込み
スーパーや百貨店などではよく特売が行われていますよね。特売品をたくさん買い込むのは節約にとって悪いわけがないとかつての私は思い込んでいました。だってとにかく目先の値段が安いので、買いだめした方が得したような気分になりますよね。
安価な特売品を買い込んで喜んでいたのですが、思ったほど節約効果がないことに後々気付きました。色々と原因を探ってみて分かったのですが、「買いだめ」をしたことで「浪費」に繋がっていることが分かったのです。
「これだけたくさんあるから」という思いが悪い意味で自分を安心させて消費を促してしまっていたのでした。いくら安く購入できるとしても、その分たくさん購入してしまったら結局金額は膨らんでいくばかりだということに気付かされました。
特売品を買うこと自体はもちろん悪いことではないですが、果たしてそれを今どれだけ必要としているかということが大事ですよね。
5.引越し代をけちる
最後が引越しです。引越し代って何だかんだでバカにならないですよね。「単身なら荷物も少ないし、自分で引越ししちゃえば良いじゃん!」と私は考えて実行に移したことがあるのですが、これが惨憺たる結果でした。
私は車も免許も持っていないので、免許を持っている友人にレンタカーを借りて乗ってきてもらって運搬することにしたのですが、普通の車だと一度に載せられる荷物の量が意外に多くなくて、結局3往復も新居と旧居をピストン輸送することになってしまいました。
友達も運搬を手伝ってくれたので手ぶらで帰すわけにもいかないので、2万円ほど謝礼を渡して夕食をご馳走しましたし、もちろんレンタカーの利用代とガソリン代もかかります。
半日掛けての引越しでグッタリとなった上で、なんだかんだで業者を利用した際の金額とあまり差がないということに終わってみて気付きました。業者にお願いすれば、プロだから効率良くサクサクと片付けてくれるので、結局は手軽で安上がりだったりするのです。
とはいえ、あまりにも安さを重視して業者を探すと、安かろう悪かろうじゃないですが劣悪なサービスを提供している業者に行き当たる場合もなくはないので、そこは慎重に見極めるようにしましょう。
まとめ
①スーパーのはしご
②食材をけちる
③水道代、電気代をけちる
④特売の買い込み
⑤引越し代をけちる
節約するのは大事ですが、特にこれら5つの事柄については節約することをあまりオススメしません。節約して浮かせられる金額と、そのために掛けた時間と労力が見合っているかどうかを見極めた上で、無理のない範囲で取り組んでいくのだ重要です。
例えばお金をかけずにレジャーを楽しむことであったり、携帯料金を見直すことであったり、あまり手間をかけることなく楽しく節約できる方法もたくさんあると思うので、是非自分に合った節約方法を見つけてみてください!