毎日仕事着としてたくさんの人が着ているスーツ。
炎天下に汗だくになっての外回りや、付き合いの飲み会や会食。毎日お疲れですよね。
人間も疲れますが、そんないくつものシーンをこなしているスーツにも実は「疲労」が溜まっているんです。
スーツの「疲労」…?
この場合の「疲労」とは「汚れ・傷み」です!
外の埃や汗や皮脂、食べこぼしや飲み物のシミ…朝から晩まで着ているスーツには色んな汚れが蓄積されています。
これをスッキリ・さっぱりしたい!となると「洗濯」となるのですが、なかなかおうちでは難しいですね。
何故かというと、スーツの多くにはウールが使用されているからです。
そうなるとやはりクリーニングに出してプロに洗ってもらうことになりますね。
そもそも、「ウールは家で洗えない」ということはなんとなく知っているけど、何故なのかイマイチ分からない…という方も多いでしょう。
今は家庭用のおしゃれ着用洗剤などもあり、昔よりは洗濯に踏み切れるものも多くなりましたが、やっぱりスーツとなると躊躇しませんか?
そういえば前お気に入りのウールのジャケットをおしゃれ着洗剤で洗ってダメにしたことがあります
家庭の洗濯機では摩擦や水温などの調整がとても難しいので、失敗する事も多いんです
ではクリーニングではどのような洗い方が行われているんでしょう。
クリーニング界大手の一つであるホワイト急便を例にとって見てみましょう。
目次
ホワイト急便のクリーニングコースとその特徴
ホワイト急便で行われている洗濯方法は大別すると4つあります。
油汚れを専門に落とす「ドライクリーニング」、水を使って丸洗いする「ウェットクリーニング」、そして油汚れと水溶性の汚れを一緒に落とす「ナチュラルウォッシュ」、その他布団や着物や皮革、カーペットなども受け付けています。
スーツはこのうちの「ドライ」もしくは「ナチュラルウォッシュ」にあてはまりますね。
スーツはドライ? ウェット?
じゃあスーツは結局「ドライ」で出すの? ナチュラルウォッシュで出すの?
それはスーツの汚れの種類で決めましょう!
例えば…
油性ペンがうっかりついた、首周りや袖のあたりの皮脂汚れやニオイが気になる、飲み会で行った店の油っぽいニオイが染み付いてるなどの場合はドライクリーニング。
たくさん汗をかいてなんだかベタベタ気持ち悪い、昼食や飲み会で醤油やワインをこぼしてシミが…!などという場合はナチュラルウォッシュが適しています。
ホワイト急便のハイクラスコースは至れり尽くせり
ではレギュラーコースとハイクラスコースではサービスにどのような差があるのでしょう。
ドライクリーニングコースの例を見てみると…
ほぼ重要な部分は一緒ですが、一部防カビ剤や抗菌加工剤に違いがありますね。
防カビ剤も抗菌剤もレギュラーコースでも標準配合されていますが、実は抗菌剤なんかはより効果の高い「SK-1」というものが使われているんです。
また、「樹脂加工」というのは繊維にハリを持たせ、おろしたてのような風合いに仕上げてくれるんです。
そして返却時には通気性のいい不織布包装で返ってくるので、そのままクローゼットにしまえます。
まさに至れり尽くせりですね。
ビニール包装のようにわざわざ取らなくていいのは地味にありがたいですね♪
ホワイト急便のスーツクリーニングの料金
ホワイト急便といえば全国的に展開している大手クリーニングチェーンであり、その最大の特徴はやはり安さ!!
例えばクリーニング最大手の白洋舎ではスーツ上下で約¥2,000ほど、ポニークリーニングだと¥1,300ほどです。
一方ホワイト急便はその地域ごとに適正な生活価格を設定しているので、地域によって料金が変動します。
しかし大体の値段設定を見てみると、スーツ上¥500~¥600台、スーツ下¥300~¥500台という価格帯になります。上下で高くても¥1,100ほどとなると、これは「安い」と言われるのも納得ですね。
ぜひ一度、公式サイトでお近くのホワイト急便の値段を調べて見てくださいね
クリーニング回数を減らすには
なるほど~。じゃあ家で洗えない分、ひんぱんにクリーニングに出せばいいのかしら?
それはあまりオススメできませんね…
お気に入りのTシャツなど、頻繁に洗濯を繰り返している服ってどうなってます?生地がヨレっとしたり、毛羽立ったりくたびれてませんか?
スーツも同じ事。キレイに保って長持ちさせたいからと頻繁にクリーニング(特にナチュラルウォッシュのようなコースで)していると、生地に負担がかかり、長持ちさせるどころか寿命を早めてしまうんです!!
そこで大切になるのが、日ごろのお手入れ。
こまめにお手入れをしていればスーツは綺麗で長持ちします。
・ポケットのものを出してスーツ用の木製ハンガーに掛ける。(ポケット内の重さで変なシワが入ります。また木製だと湿気を吸ってくれます)
・風通しが良く、直射日光に当たらない所にかける(日光に当たりすぎると色褪せなどを起こします)
・スーツ用ブラシをかける(豚毛などのやや固めのブラシで、下から上に埃を掻き出すように)
・スラックスはクリップハンガーで裾を留めて吊るす(多少のシワが伸びます)
・少なくとも2~3着を着まわす(同じものを着続けると早くヘタります。1日着たら2日休ませるつもりで)
このような方法が挙げられますが、どれも特に難しいことはないと思います。毎日のケアをしっかりしていればクリーニング回数はグッと減りますので、スーツが長持ちするんですよ。
なんでもやりすぎはダメってことですね。
日々のお手入れが大事なのはお肌と一緒ですね♪
まとめ
スーツは日ごろのお手入れ次第でクリーニングの回数が減らせ、長持ちするようになりますが、しばらく着ないのでしまう等の前には必ずクリーニングでしっかり汚れを落としてからしまってくださいね!
着用後の湿気や汚れを放置していると、そこからカビやそれをエサに虫が増え、スーツがダメになってしまいます。クリーニングで防カビや抗菌加工までしておけば、次にクローゼットから出すときも安心ですね。