サラリーマンの皆さんにとって欠かせないのがスーツ。
最近は服装にこだわらない会社も増えてきたとはいえ、まだまだスーツの人のほうが多いです。
さてそんなスーツ、季節やTPOによって使い分けている人も多いのでは?
衣替えの季節、久しぶりに着ようと出してきたスーツになんかついて…カビ!
もうすぐ結婚式だから礼服を…ってカビってる!
今度の会合は高級スーツにしようかな…カビついてる?!
という人もいらっしゃるのではないでしょうか。
筆者自身、普段はスーツをあまり使わないためしまい込んでいるのですが、たまーに会議だ面談だとスーツを引っ張り出して来たら…おや?という事が何回も。
ここでは、スーツにカビができてしまったときの応急処置と、クリーニング料金の相場についてお伝えします。
目次
カビが発生する原因
カビができる原因は、大きく3つ上げることができます。
1.湿気(湿度)
2.温度
3.素材
カビが繁殖しやすい環境は、この3つがそろうところ。
20℃~30℃がカビにとっての適正気温と言われています。
これは人間が快適に過ごせる気温とほぼ同じ。
人間が暮らしやすいところはカビも暮らしやすいのですね。
筆者の家には猫がいるので、年中室温を20℃~30℃に保っていますよ。
この時点でカビにとってはおそらく快適環境…
お風呂場にカビができやすいのも、適度に暖かく、湿り気が多い場所だから。
そして押し入れやクローゼット。
なんとなく湿気取りを入れておいたら、すごい溜まって(*_*)した人もいるのでは?
我が家は押し入れですが、風通しを良くしているつもりでも、頻繁に湿気取りを置き換えないといけないほど。ふすまが膨張して開きにくくなるなんて、日常茶飯事です…。
ということは、中に入れている服たちの湿気は言わずもがなというもの。
また、カビも生き物。生きている以上、ごはんが必要です。カビのごはん、それはタンパク質。
人間やペットの皮脂、フケや垢などもカビのごちそうに。
そして、多くのスーツの素材になっているウールはタンパク質。そう、カビの大好物なのです。
つまり、ほとんどの人がスーツをしまっているクローゼットの中は、カビにとって天国のようなもの。
そもそもカビを生やさないためにも、普段からクローゼットや押し入れの換気、部屋の掃除をしっかり行いましょう。
【これからの梅雨対策に!スーツのカビ対策を教えます!】
こちらの動画は、梅雨対策とタイトルに入ってはいますが、普段から気を付けていくことばかりですのでご参考になれば幸いです。
スーツにできたカビの応急処置
衣類に付くカビはその色から、白カビと黒カビに分けられます。
そして、そのどちらも見つけ次第クリーニングに出した方が確実です。
というのも、比較的落としやすいといわれる白カビでさえ、自宅での根絶は難しいためです。
どうしても急ぎでスーツが必要!という人は、以下の方法を試してみてください。
【ス―ツのカビ応急処置】
※白カビの場合
用意するもの…
洋服用のブラシ、または使い古しの歯ブラシ・アルコールスプレー(消毒用エタノールなど)
① 服の表面のカビを、ブラシで払い落とす。(できるだけ丁寧に)
② カビにアルコールスプレーをしっかり吹きかける。(菌を死滅させるため)
③ 十分に乾いたら再度ブラシで払い落とす。
払い落とすときは、できるだけベランダなど屋外でしましょう。
室内でするときは、換気を十分にして、マスクを着用してカビ菌を吸い込まないように!
※黒カビ(表面に黒いぽつぽつが浮かんだようなもの)が付いていた場合は、自宅で落とすのは厳しいです。漂白剤で落とせることもありますが、色が抜けてしまったりと失敗するリスクが大きいのです。
クリーニング店に持ち込めば、染み抜き料金の追加でカビをとってくれることがあります。
素直にプロの手を借りましょう。
筆者も上記の方法を試したことはありますが、結構きれいになりますよ。
ただ、見た目的にはきれいでも、なんとなく気になるのです…。
個人的にアレルギー性鼻炎もちのため、見た目がきれいでもくしゃみが出たら(まだ残ってるな…)というのが分かります。そのため、基本的にはクリーニング店に頼った方がいいと思っています。
クリーニング代の相場
通常のクリーニング店
競合店の多い地域では安く、ライバルがいなければ伸び伸びとした価格になる。
全国に11万店あるといわれるクリーニング店の料金も、ばらばらです。
チェーン店でも地域によって値段設定は大きく変わりますので、最寄りのクリーニング店に問い合わせるのが確実ではあります。
参考までに、筆者の住んでいる地域ではおおよそこのような感じです。
男性ズボン 300円~
背広・ジャケット 400円~
スーツ上下 900円~
礼服 上 750円~
礼服 下 600円~
全国的にはもう少し高いのかもしれませんが、スーツを一式でクリーニングに出せば
1000円~1500円くらい、が相場のようです。
宅配クリーニング
終電で帰るのが当たり前だった時代の筆者は、クリーニング店にもっていって、また取りに行く、合わせて30分くらいの行動がめんどくさくて、家で無理くり洗っていました(縮みました)。
家を出るぎりぎりまで寝ていたい派にとっては、ちょっと早くに出てクリーニングに出そうなどという発想はないのです。
もちろん、そんな人ばかりではないと分かってはいますが、
クリーニング店にもっていく時間がない!
夜遅くに帰るから、お店があいてない!
そういった人に好まれているのが、宅配クリーニングです。
通常であれば「クリーニング店に持ち込む→数日後に受け取りにいく」という作業が発生しますが、
宅配の場合…まずは依頼を出すだけ!です。
ほとんどのところが24時間ネット受付をしており、必要事項を入力したらあとは取りに来てくれるのを待つだけ、です。
でも…お高いんでしょう?
これが調べてみたら意外と、そこまで高くないのです!
例えば
ワイシャツ 290円~
スーツ一式 1,600円~
といった具合なので、地域によっては最寄りのお店より安いかも…。
ブランドスーツやシルクといった高級素材の物も、特別コースとして3000円~で請け負ってくれるところもあります。
宅配クリーニングの業者は増えてきていますが、サービスは店ごとに特徴がありますので、十分比較してから利用しましょう。
どちらも上記の基本料金に加えて、染み抜きなどのオプション料金が追加されます。
また、チェーン店でも十分染みやカビの対処はしてくれますが、より安心なところに頼みたい!ということであれば、高級スーツの専門店(※)を頼るという手もありますよ。
※
オーダーメイドのスーツであれば、作ってくれたお店でメンテナンスをしてくれることもあります。
職人さんが一着一着ていねいに仕上げてくれるため、買った時の状態がよみがえる!なんてことも。
料金はスーツ上下5000円~とふつうのクリーニング店よりかなり高額なところもありますが、
その分職人さんが手間暇かけてケアしてくれます。
一点物の大事なスーツであればこそ、きちんとケアをして長く愛用したいですよね。
まとめ
・カビの条件は 湿度・温度・素材
・どうしてもの応急処置以外はクリーニングへ
・1.クリーニング料金の相場は上下1,000円~。
・2.宅配クリーニングなら持ち込む手間なく、料金もリーズナブル
簡単に家で洗えないスーツだからこそ、カビや染みを見つけたら素直にプロに頼りましょう。
日ごろからクローゼットにものを入れ過ぎず、風通しを良くしておけば、スーツ以外のカビも防げますよ。